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ミリオン商事社員の一言】


2012/9/21(Fri.) その土地に馴染むということ【荒川成二】


先日宮城県応急仮設住宅契約事務センターより、応急仮設住宅を一年延長する旨の文章と家主様への意向確認書が送られてきました。被災から一年半経ちましたが、応急仮設住宅制度を利用している方や、住まう土地が危険宅地に指定された方、復興支援住宅を待つ方など、一つ住宅問題を取り上げても解決にはもう少し時間が必要なようです。

「お部屋探し」が、単に家から家へ移り住むだけではないということを、最近では特に話題に挙げる人は少なくなりました。住宅情報誌を見ればいかに素敵なお部屋に安価で住替え出来るかを説き、手に取った人は引越しを検討されることでしょう。本来部屋探しは刺激的であり、疲れることであり、ストレスを感じることなのだというもう一つの一面があることを理解している人々が減って、震災の後少し時間が経った今、そのことを考えなければいけない様な気がします。

今、県内の賃貸物件は需要過多に陥っています。それは今まで住んでいた人々が地震の被害に遭って家を、若しくはアパートを追われて生活をしているからです。それともう一つ、県外から多くの建設を主とする業者がやってきて、従業員の寮を探しているからです。主にファミリー層の物件は前者、大学の近くにあるワンルームのアパートには後者が部屋を抑えています。今のこの状況は県内の不動産賃貸という職種が適正化するまでにはもう少しの時間が掛かるのではないかと噂されている程です。これは、地震が起きる前には誰にも予測の出来ないことでした。

予測外の出来事が起きたことで、多くの人々が家を移り住みました。様々な理由があったでしょうが、今住んでいる場所を一時の間借りと考えている人がどの位いるでしょうか。そして引越しをした部屋で長く生活を続けたいと考えている人の中で、果たしてどの位の人が、以前からその土地で暮らしを営んできた人たちのことに目を向けられているでしょうか。という投げかけが今回の私のテーマです。

この物件の無い中で仕事や家事と部屋探しを両立し、本当に苦労をして今の住居に引越しをした、と言う方も多いかと思います。土地に根付くということよりも今現在の仕事をこなすということを重要視して、一生懸命働いている人も多いと思います。一方近年人気のマンションは隣の人と顔を合わせないのが良い、と言われてきましたが、震災後の風潮として積極的に隣人と面識を持とうというように変わってきました。多くの人が住み替えをしたこと、全体の風潮が変わってきたという状況が、確かにあると思います。

私は、引越しすることが悪いことだとは考えていません。部屋を探す人はそれなりに問題を抱えていて、新しい部屋に住むことは不満を解消して満足を得られると考えているからです。

ですが土地に馴染むことは、引越しすることのように簡単にはいきません。郷に入れば郷に従えという言葉にあるように、その土地にあるやりかたを享受することが必要で、周りの人が自分を受け入れてくれるかも分からないからです。ですが、これはとても大切なことだと思います。

県外から来る業者の方を見ながらも、このその土地に馴染むことを強く意識させられたのですが、少し長くなったのでまたいつか。本日は以上です。

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